こんにちは。
今回、ゲット・アウトという映画を見ましたのでレビューさせてもらいます。
「黒人といえば人種差別の対象」
そんなステレオタイプな考えでいましたが、この映画でいい意味で裏切られました。
ただ、終始不穏な空気が流れるこの映画。
ホラーでもサスペンスともちょっと違う。
新しい映画に出会えた嬉しい感覚があります。
なお、作中に若干スプラッタ要素がありますが、大っ嫌いな僕でも見れたので安心してください笑
血の表現が苦手な方はやめといたほうがいいでしょう。
ちなみにこの記事はネタバレなしで書いていきます。
スポンサードリンク
目次
「ゲット・アウト」|あらすじ
ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、ある週末に白人の彼女ローズの実家へ招待される。若干の不安とは裏腹に、過剰なまでの歓迎を受けるものの、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚える。
引用:アマゾンプライムビデオ
主人公は黒人のクリス。
白人ばかりの一族のパーティーに参加することになったため、どうにも居心地の悪さを感じたようです。
ただ献身的にサポートしてくれる彼女の手前、逃げ出すこともできず……。
だんだん、だんだんとパーティは怪しげな雰囲気を醸し出してきます。
「何かがおかしい……。」
そう感じたクリスは彼女にその思いをぶつけるのでした……。
ちなみに「ゲット・アウト(get out)」は、「取り出す」という意味だそうです。
この作品で取り出すといえば……、n…(ピー音)。
「ゲットアウト」の見どころ①現代の黒人側の主張が見える
この映画で僕も初めて知ったのですが、黒人はどうやら白人の集まりの中にいるとちょっと意識してしまうみたいです。自分だけが黒人であることに。
こんなシーンがあります。
自分だけが黒人であることに居心地の悪さを感じていたクリス。
そんな時たまたまパーティに参加していた別の黒人を見つけ、こんな言葉を投げかけました。
「よう兄弟!こんな白人ばっかのパーティだから仲間が見つかって嬉しいよ!」
確かこんなセリフだったと思います。
いやーびっくりです。
だってそうじゃないですか?
僕らからしたらもう白人・黒人の差別なんて全くないと思っていましたから。
それがどうでしょう。
映画でのクリスのこのセリフはきっと、今の等身大の黒人のセリフを意識しているはずです。
このセリフは今の黒人の一般的な認識ってことになります。
黒人は今でも白人に対して劣等感を感じている?
そんなこと考えたことなかったので、このセリフはすごく印象的でした。
スポンサードリンク
「ゲットアウト」の見どころ②|黒人が憧れの対象として扱われた
見どころの二つ目は、「憧れ」です。
先ほど黒人側が劣等感を感じているシーンを抜き取りましたが、
実はこの映画の軸としては、「黒人は白人が憧れてやまないもの」として扱われているんです。
現実もそうなのかは僕も知らないですが、確かにこの映画では黒人は最高!とされていました。
彼らは黒人の何に憧れるのか。
「恵まれた身体能力」です。
黒人だけに許された体躯、筋肉、反射神経、などなど。
こと体を動かすことなら黒人は人類最強。
作中の白人達は「黒人の体が羨ましくて仕方ない!!」ってなスタンスです。
もうそれはそれはとても羨ましいようで笑
まさかあんな方法をとるとは思いませんでした笑
「ゲットアウト」の見どころ③|ホラー?サスペンス?新しい世界観だ
この映画の見どころは作品全体を通して流れる不穏な空気感。
「何かがおかしい。」
「でも決定的なものは何もない。」
そんな雰囲気が中盤ぐらいまでずーーーーっっと続きます笑
BGMもおどろおどろしい感じに仕上がっており、
主人公クリスと一緒に白人だらけの場で居心地の悪さを感じていました笑
少し山場はありますが、終盤までは淡々と話が進みます。
淡々と進みすぎて、もう何が重要なのかわからなくなるのもポイントです笑
スポンサードリンク
「ゲット・アウト」は不穏でありながら世論に訴える作品だ
というわけで「ゲット・アウト」のレビューでした。
総合的にすごく満足した映画です。
不穏な空気感も飽きずに楽しむことができましたし、
人種差別に切り込んだ姿勢も素晴らしいと思います。
新しい切り口で世論に訴えかけたこの作品、ぜひアマゾンプライムで見てみてください。
おしまい。