こんにちは。hyusukeです。
僕は半年ほど前に、仕事に嫌気がさして香港とベトナムに旅行に行きました。
いや〜。ベトナムまじで最高です。
別に素敵な出会いがあったとか、夜まで飲み明かしたとか、
観光地を回りまくったとかそんな楽しいことはしてないですよ。
ただ日本と違う非日常が味わえたこと。
それが最高でした。
ついでにいい写真も撮れたのもでかいけど笑
で、興奮冷めやらないまま帰国してすぐにこの小説を買いました。
そうだね。沢木耕太郎氏だね。
知らない人も多いかもですけど、海外旅行好きの中では結構有名です。
それもリュックひとつで世界を回るバックパッカーにとっての聖書って言われてます。
読めばまた旅に出たくなる。
というか海外旅行したことなくても出たくなる。
全6巻でちょっと長めの作品ですが、一冊は薄いのでさらっと読めます。
この記事で魅力を紹介しますが、
きっと読み終えた頃には、旅行に行きたくなってるね!絶対!
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あらすじ
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは「大小(タイスウ)」というサイコロ賭博に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪が、いま始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ!
-本書あらすじより-
深夜特急って?
著者の沢木耕太郎氏の実体験をもとにした紀行小説です。
日本から始まり、ユーラシア大陸を横断し、
はるか遠いロンドンへ向かうまでを描いてます。
行った国はこんなところです。
香港 - マカオ - バンコク(タイ) - マレーシア - シンガポール - カルカッタ(インド)- ブッダガヤ(インド) - ベナレス(インド) - カーブル(アフガニスタン) - テヘラン(イラン) - アンカラ(トルコ) – イスタンブール(トルコ) - ギリシャ - イタリア - スペイン - ポルトガル - パリ(フランス) - ロンドン(イギリス)
-Wikipediaより-
なお、主人公は26歳のときに旅に出ました。
僕がこの本を読んだのは27歳。
たまたまですけど、なんだか感慨深いですね。
作品の時間軸は1970年代となっていて、今からだと4、50年前でさぁ。
えぐい。
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一番の魅力は?
この作品の一番の魅力はやっぱり「ロマン」ですね。
うん。これしかない。
旅のロマン。
旅のロマンってなんじゃいって感じですが。
そもそも、海外をバックパックひとつで回る理由って、何が考えられますかね。
自由を追い求るのか、まだ見ぬ景色を見たいのか、自分探しがしたいのか……。
人によりますが、なんにせよ物好きじゃないと出来ないですわ。
だって海外ってそもそも不安の方が大きいじゃないですか。
なまじ安全な日本にいるもんだから、余計に「海外は危険!」ってイメージが
先行しちゃいますもん。
でもこの作品に出てくる国々は、それはそれは魅力たっぷりに描かれていて、
外国の素晴らしさを教えてくれます。
例えば、現地の人に突然声をかけられてお茶をご馳走になったり。
泊まるアテがないとなれば自分の家に招いてくれたり。
海の美しさ、星のまばゆさをじっくりと眺めたり。
いろんなエピソードがあります。
もちろん、いいところだけじゃないですよ。
博打に引っかかる話とか、体調崩すとか、物乞いにあうエピソードなんかもあります。
そういう面も含めて魅力だと思いますし、この作品ではそれを描ききっています。
そんでもって、良いところも悪いところも全部さらけ出した後、
そこに表れるのが結局「ロマン」だと僕は思います。
この作品の魅力は、旅のロマンが凝縮されているところです。
旅行のHow to本ではないが役に立つこともある
あと、よく間違えられるんですけど。これ小説だから!
行った先々のノウハウとか載ってないから!
知りたいなら旅行雑誌読めよって思っちゃう。
でも、実は実用書っぽいところもあったりします。
というのも作中では、訪れた国々の歴史背景を語る時があるからです。
“香港は昔こうだったから〜今はこうで〜”
“ギリシャはこういう経緯があったから、人柄はこんなんで〜”
といった感じです。
意外と面白くて、タメになるんですよこれが。
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行ったことがある国が出るとさらに楽しめる
僕が行った香港とシンガポールが作品の中に出てきたときは、そりゃあ面白かったですね。
流石に40年も時代が違うと鉄道や国家情勢は今と違いますが、
それでも「あー!そうそう!こんな雰囲気なんだよー!」って思えます。
これがめちゃくちゃ楽しい笑
まさに、帰国した友達から土産話を聞いてるような感じ。
結論:旅っていいもんだね笑
結局、この作品を読んだらまた海外旅行に行きたくなったよ!
行く前は不安で仕方ないですけど、行ってみたら案外なんとかなります。
外国の雰囲気はやっぱり日本とは全然違います。
怖いところもありますが、良いところもいっぱい。
それがロマン!
ロマンロマンしつこいか。
旅する楽しさを伝えてくれるこの作品は、やっぱりバックパッカーの聖書なんだなぁと、
改めて思う次第でございます。はい。
行った国の思い出がまた思い出させるのもこの作品の魅力のひとつです。
さて、次はどこに行こうかなぁ。
おしまい。