本紹介

20代が考えるこれからの稼ぎ方!【レビュー】『未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038 』

こんにちは。hyusukeです。

あんまり新書は読まないんでけど、先日ある本に出会いました。

3日前に発売されたばかりの本です。

著名人である、はあちゅう氏も手に取ったようで、じわじわと人気が出て来ております。

未来の「稼ぎ方」という表現が面白いですねー。

僕はゆとり世代ど真ん中の世代なので、

高度成長期、バブルといった輝かしい日本を知らないです。

それでも今の日本の閉塞感は少なからず感じています。

超少子高齢化、雇用削減、技術力の低下、年金、税金……

「このまま何も考えず、今の会社で働いていいのか?」と非常に疑問に思います。

そこに明るい兆しをもたらしてくるのが本書です。

せっかくなので紹介しますね。

キーワードは「AI」「個人」です。

スポンサードリンク

 どんな本なの?

20世紀末からの20年、ビジネスの覇者は製造業からITへと移った。これから20年はさらなる変化を迎える。そのときビジネスパーソンに求められるのは、イノベーション(技術革新)を起こす力ではない。むしろ既存の技術を応用し、新たな業界へ攻める力と、未来への戦略を立てるための業界横断的な情報収集力、そして先見の明だ。本書は、広範なデータに基づき、〈コンビニ〉〈エネルギー〉〈インフラ〉〈宇宙〉〈アフリカ〉など注目の20業界の未来を予測。変化の特徴、業界の現状、今後稼げる商品を具体的に提案する。20年分のビジネスアイデアを網羅した、時代の本質を見極める一冊。

-本書より

本書は概要にもあるように、「既存のビジネスだけでは生き残れない」ということを、

前提としています。

その上で、2019年から2039年まで、1年ごとに章がまとめられています。

著者
著者
2020年は〇〇が下降気味だから、世の中はこうなっていく。

だから稼ぎ方としてはこんなのがあるよ〜。

章ごとの構成はこのように、

「ある1つの業界の流行り廃りを予測」し、

「代わりにこんなビジネスがあるぞ。」ということをわかりやすく説明しています。

もちろん正確にその年に起こる!というわけではなく、

あくまでも前後数年でこうなるだろうという程度です。

とは言え、信頼できるデータを元に分析しているので安心してください。

全部ピタリと当てるなんて、そりゃどこのノストラダムスだよ。

中身を少し紹介しましょう。

例えば……、

2019年 コンビニが日本制覇 飽和を迎えるコンビニの次の稼ぎ方

日本の総人口、客層の変化、単身世帯数などのデータを元に、

今後コンビニはどう生き残っていくか。

それは、通常のコンビニ業務を超え、

「ネオ御用聞き」として活躍していくだろう。

地方のシニアに向けた買い物代行や、

生活の便宜を図っていくことが新たな「稼ぎ方」である。

2034年 AIが大半の仕事を軽減化、あるいは奪う

かねてから言われているように、

いずれAIは私たちの仕事を奪っていくと思われる。

その時必要になってくる仕事は、AIにできないサービスや、人間を鼓舞する仕事、感動させる仕事ではないだろうか。

他にも「宇宙」「水」「空き家」「アフリカ」など

全部の章を紹介するわけにはいきませんが、

他にも様々な切り口から未来の姿が写し出されています。

・宇宙への飛躍

・世界的な水不足

・日本の空き家の活用方法

・アフリカの世界進出

20年分、20の切り口で「未来の稼ぎ方」を提示されます。

そして、ほとんどの章で共通していることこそ「AI」「個人」だと僕は考えます。

AIが全面活用される時代で個人はどうなる

ちらっとAIの章を紹介したとおりですが、

今のビジネスを続けているようでは、いずれAIがその全てを代替するようになります。

すでにネットショッピングでは、オススメの商品をAIが自動提示するようになりました。

スマートスピーカーも流行し、「考えるコンピューター」が当たり前になってきています。

よほどクリエイティブでない限り、

どこのビジネスであっても、AIの波は避けては通れないです。

組織立って活動し、人の移り変わりが当然である企業という大きな生き物は、

システマチックなため、非常にAIが参入しやすいです。

その時代を生きる方法としてAIにできない仕事を考える必要があります。

「自分の会社はITが遅れてるから全然大丈夫だよ〜」と思う人はいるかもしれませんが、

少なくとも今20代、30代の人は要注意ですね。

本書は2034年にAIが全盛だと指摘しました。

たった16年後です。

まだ働き盛りの頃に、あなたの仕事はAIに奪われているかもしれません。

そうならないために、個人の生き方を考える必要があります。

端的にいうなら「手に職をつける」

個人の生き方はどうなっていくか。

簡単に言えば、「手に職をつける」ことだと僕は考えます。

個人で生き抜く地力をつけることです。

これに関して本書では更に、

「多方面の技術と複合的に組み合わせることで、新しい価値を生む。」

と提案しています。

また、

「過去にやり尽くされた仕事を引き続きやったとしても、

評価を受けるのは一部の伝統産業、老舗店舗だけである」

と本書で書かれているように、

いつまでも画一的な仕事をこなすようでは「未来を稼ぐ」ことはできないのですね。

様々な仕事に手をつけて、クリエイティブに新たな仕事を想像する。

堀江貴文氏が著書「多動力」でも同じことが書かれています。

あなたの代わりがいる限り、あなたの値段は上がらない。

複数の肩書きを掛け算し、レアな存在になろう。

あらゆる産業の”タテの壁”が溶けた今、一つの肩書きにこだわっていてはいけない。

『多動力』 著:堀江貴文 (NEWSPICKS BOOK)

ところで、個人が色々な仕事を経験し手に職をつけるための手段は、

実は難しくないです。

それは、個人と個人の架け橋になる、マッチングサービスを活用することで、

可能になります。

個人と個人をマッチングさせるサービスの急増

本書でも何度もマッチングサービスの可能性を提示されています。

工事現場の大工が足りない企業と、仕事がない地方の大工をマッチングさせたり、

クラウドソーシングで、簡単に仕事を手にしたりすることもできます。

ITが全盛となった今、ネットのマッチングサービスを使用することで、

どこにいても、全国(全世界)の仕事を引き受けることができます。

手に職をつけるなら、この環境を逃すのはもったいないでしょう。

スポンサードリンク

自分の可能性を広げる必要がある

本書では「これからの未来を稼ぐために、こんな稼ぎ方があるよ」というのを、

わかりやすく紹介してくれています。

知見を広げる意味でも非常に面白い本でした。

しかし最初、キーワードは「AI」「個人」だとお伝えしました。

AIが拡充され、より個人の価値が求められる世界になるはずです。

その時、手を伸ばせる距離が短いというのはもったいないと思います。

これから20年先の未来の選択肢がこれだけ提示されたので、

自分の可能性を広げておいて、これからの未来の稼ぎ方の指針になればいいと思います。

おしまい。